
ノコギリヤシは薄毛・脱毛に有用なハーブの一種です。
原産地の北アメリカでは古くから使われていましたが、日本ではまだ馴染みが薄いと言えるでしょう。
ノコギリヤシの歴史を詳しく紐解きます。
ノコギリヤシは北アメリカに自生するヤシ科の植物で、その名のとおり、ノコギリのように細く尖った特徴的な葉を持っています。
現在は育毛剤として注目される事の方が多いですが、元々はインディアンの間で滋養強壮剤や利尿剤、中国でも泌尿器疾患の漢方薬として200年以上前から利用されていました。
また、ハーブの利用が盛んなヨーロッパでも、ノコギリヤシを医薬品として利用するための研究や臨床実験が積極的に行われていました。
19世紀初期には、ノコギリヤシのお茶が前立腺肥大症の治療に用いられ、医療の現場でも利用されるようになります。
1950年代には男性の強壮・利尿、1960年代には排尿障害に効果的であると示されました。
そして、1990年にフランスのシャンポール博士がノコギリヤシが前立腺肥大症にもたらす絶大な効果について報告し、一気にヨーロッパの医学界の注目を集めたのです。
現在、ノコギリヤシの果実エキスは医薬品として認可され、天然成分のため副作用が少ないというメリットもあり、医学的な評価も高いです。
サプリメントや医薬品として使われるようになったのは比較的最近の事ですが、実際はインディアンによって古くから活用されていたのです。